新型コロナウィルスの危機の意味、捉え方、乗り越え方、起こる転換とは!?
こんにちは。アースエレメント シニアトレーナーの村上燿市です。
いま、私たちは新型コロナウイルス(COVID-19)により、近代文明において初めてのパンデミック(世界的大流行)の真っ只中にいます。日本はなんとか医療崩壊を防ぐことができ、数十万人規模の死者を出すことは免れそうです。
しかし、日本を含め、世界の医療現場では「死」はとてもリアルで身近なものであり、現時点で33万人もの方が亡くなっています(250人乗りの旅客機が1,320機墜落したのと同等)。 私たち自身、熱が出ると「新型コロナに感染したのかもしれない」という恐怖を感じますし、日本でも、いつクラスターが発生して、再度自粛要請が起こるか誰にもわかりません。
日本がこのレベルで抑えられたことに、医療現場やインフラの維持のために最前線で尽力しておられる方々には、敬意と感謝を伝えたいと思います。
そして、さまざまな経済専門家によれば、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショックよりもはるかに大きな規模の経済的損失が確実視されており、さらに、少なくともあと1年〜1年半はウィルスと共存して経済活動を再開せざるを得ないことから、これからの2020年 夏〜冬にかけて、またこの後数年にわたり経済的に大きな影響が次々と表面化することが予想されています。
いま起こっていることはまさに「有事」であり、近年私たちが経験したことのない事象に直面しています。
私たちは、後戻りできない、これまでとは異なる経済的な状況への危機回避をタイムリーにしなくてはならない状況にあります。
これらの危機に対して、具体的な対応をすることは緊急かつ最優先ですが、同時に、改めて「今の事象は私たちに何を気づかせようとしているのか?」、そして「この大きな変化の先には何があるのか?」を考えることも、また重要なことの1つだと思います。
有事はこれまでの常識が破壊され、新しい常識が誕生するとき
有事には「常識を破壊する」という役割があります。これまでの常識がほとんど通用しなくなっています。
その結果、オリンピック、大型イベントはもとより、事業計画、ビジネスモデルなどの「計画や戦略の見直し」はもちろん、もっと根本的に「私たちがやってきたことの意味や意義は一体なんだったんだろうか」という「存在意義」さえ考えるきっかけになっています。
さらに個人レベルで言えば「全世界の人が生き方を見つめ直す」ことも起きていると思います。「私にとっての幸せとは?」「生きるとは何か?」「私の人生はこれでよかったのか?」と自然に考えます。この問いは社会において多くの人の「価値観」に変化を与えます。
でも、ふと立ち止まって考えてみれば、こんな風にも捉えることができるのではないでしょうか?
水面下にあった課題が表面化したにすぎない
本来、私たちは、仕事であれば「存在意義」に真剣に向き合うこと、また個においては、生きている(=命を頂いてる)ということは、「誰のために、何のために生きるのか」、に真剣に向き合うことが、実は最も大切なのではないでしょうか。
私たちは、日常の忙しさや、興味、刺激に埋もれて、それらを真剣に見つめる時間を持てているでしょうか。
この「有事の出来事」が、私たちの常識の壁を壊し、「これらを伝えてくれようとしている」と強く感じます。
その結果、自分自身に真剣に向き合い始めた人たちが、実際に行動を起こすことで、新しい常識によって社会が新しい方向に流れ始めます。
「危機は存在するが、恐れは幻だ」
これは、私が大切にしている信条の1つです。
私たちは、「未来が見えない」「今後どうなるかわからない」ときに、恐怖や不安を覚えます。恐怖と不安は視野を狭くします。視野が狭くなることで、本来ある選択肢が見えなくなり、さらに恐怖と不安が増大します。その結果、焦る気持ちから誤った判断をしがちです。これが負のスパイラルの原理です。
対して、危機に目を背けて「ないものとする」「見ないようにする」、または「なんとかなるだろう」とタカをくくると、たちまちリアルな危機に飲み込まれてしまいます。
「危機は存在するが、恐れは幻だ」というシンプルな考えは、危機と恐れをしっかりと分けてくれます。危機に対して正しい情報を集め、1つずつ具体的に対処することで、恐れもさらに減り、正のスパイラルになっていきます。
"死"と向き合うことは、"どう生きるか"を考えるまたとないチャンス
私自身、過去たくさんの学びの最中に、健康な状態で、"死"と何日も何日も向き合ったことがあります。今思い出しても、あれほど"死"と向き合ったことはありません。数日経ち、「死ぬときは死ぬんだ」ということを明確に受け入れることができたとき、私は「どう生きるか」ということを考え始めました。そして、もし今日死んだとしても、「最高の人生だった!」と思えるように「1日を一生のごとく生きよう」と決めたのです。
そして、その後に生涯を通じて成し遂げたいこと(ミッション)にも出逢うことができました。自分は何のために生まれてきて、何を成し遂げるべきなのかが明確になったことは、人生にゆるぎない安定をもたらし、今でもこの上ない幸せの1つだと思っています。

あなたにしかできない、生まれ持った役割がある
私たち一人ひとりは唯一無二の存在です。そして、それぞれに生まれ持った役割があります。それが真に腑に落ちたとき、心にバチン!とスイッチが入り、生きる目的と目標が明確になり、人生がどんどんと楽しくなってきます。
個性學の創始者である石井先生は「個性は役割」と言われます。私は自分の個性である「内面:大物-努力 外面:城-悠然 生き方:外柔内剛 能力:f・d・c」に何が書かれているのかをしっかり学んだとき、ミッション(目的地)を実現するための「自分の役割」がさらに明確に見えてきました。
一刻も早く自分を知ろう。自分の役割を知ろう。
自分を知る。周りの人と組織に自分の役割を果たす。それが未来を創ります。自分自身と、自分に出逢うすべての人との間で、私たちの人生は共に創られています。この危機から脱出したとき、時代は「自分の幸せ」と「相手の幸せ」をしっかりと正面から向き合う時代に入ると確信しています。若い人たちは、すでにそうした価値観で生き始めています。
しかし、自分を幸せにできなかったら、他人を幸せにすることはできません。だからこそ、今のタイミングで人生の最優先項目である「自分を知ること」をしっかりと捉えてほしいと思います。
いま、この瞬間に自分の役割を果たそう
この危機を乗り越えるプロセスにおいて、「自分を知る」「自分の役割を知る」「自分の才能を知る」「自分の生きる目的を知る」「自分が成長できる環境を知る」ことを行い、自分の人生、生きることを見直し、「自分が最高に貢献できることは何か」に出逢いましょう。
そして、すでに個性學を学んでおられる方は、今こそ、それをフルに使うことで、それらを見出していけます。自分の個性である才能を120%活用して、この危機を乗り越えていく課程で、今までとは違う行動を起こし、貴重な体験が得られるはずです。それがこれから先のかけがえのない財産になります。
不安な状態でいる必要はありません。危機と恐れを切り離し、今日という1日をしっかり生き、才能を活かし、自分の役割を果たす。その積み重ねがこれからの未来を創ります。
少しでも、みなさまのお役に立てたら幸いです。共に危機を乗り越え、役割を果たしてまいりましょう。
アースエレメント 代表
社会システム事業家 村上燿市
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